花粉症の症状

　花粉症の症状は、鼻では、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目では、目のかゆみ、かゆみによる大量の涙、もの充血といった症状が代表的です。さらには、咳、喉のかゆみ、頭痛、微熱、だるさなどの症状が出ることもあります。
　花粉自体はもともと人間にとって有害な物質ではありません。しかし、アレルギー体質の人の中でその人の体が花粉を有害なものと判断されてしまうと、免疫機能が働き、その物質を体の外に出そうとして、ヒスタミンという物質が放出されます。そして、ヒスタミンにより神経や血管が刺激されると、体内に入ったものを涙や鼻水で洗い流そうとしたり、くしゃみで花粉を排出しようといった症状が起こります。つまり、これが花粉症の症状というわけです。
　こういった症状が出てくると、食欲不振、睡眠不足、集中力が無くなったり、常にイライラしていたり、気分が憂鬱になったりして自分だけでなく周りの人にも不快感を与えてしまうこともあります。
　また花粉症の症状は、風邪や喘息に似た症状になることもあり、それが悪化して気管支喘息を発病したり、喘息患者の場合は喘息の発作が起こることもあります。さらに便秘や下痢などの消化器系症状や、片頭痛を伴うこともありますので注意が必要です。
　また、花粉症だと思い込んでいた人が、耳鼻科で受診したらハウスダストやダニなどによるアレルギー性鼻炎だと診断されたというケースもあります。花粉症とハウスダストなどによるアレルギー性鼻炎の症状はとても似ています。私たち自身では見分けることは難しいので、自分で判断しないで、耳鼻科・眼科・アレルギー科などの専門医で受診することをおすすめします。

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